いわゆる情弱な彼のハナシをしようか #6 (We need to talk about him)
(前回まで)
幼馴染でなかなかの香ばしいスペックである、友人S(30代・男性・独身・中卒・フリーター)が 「最近、オレ、ファイナンシャルプランナーの資格取るために勉強してるんすよ~」 と戯けたことをのたまうので、説教をたたきつけ、とりあえず自分ところのシゴトを手伝わさせることにするが、なにをやらせてもダメダメなS・・・。
詳しくはコチラ
いわゆる情弱な彼のハナシをしようか #1 (We need to talk about him)
いわゆる情弱な彼のハナシをしようか #2 (We need to talk about him)
いわゆる情弱な彼のハナシをしようか #3 (We need to talk about him)
いわゆる情弱な彼のハナシをしようか #4 (We need to talk about him)
いわゆる情弱な彼のハナシをしようか #5 (We need to talk about him)
(S)「えっと、なんか自分の知り合いが夏に会社を立ち上げるらしいんで、それを手伝おうと思ってます。」
あまりの衝撃のSから言葉なので、もう一度書きます。
(S)「えっと、なんか自分の知り合いが夏に会社を立ち上げるらしいんで、それを手伝おうと思ってます。」
とりあえず予定していたSとのお試し期間が終わったあと、私が、
『んで、どーするつもりなんだよ。』
と、訊いたことへのSからの回答です。
正しくは、
(S)「バイトで月数回みたいな感じで入らせてほしいです。」
(私)『それはムリ。ウチのシゴトの場合は、やるならやる。やらないならやらないのどっちか。』
というようなやりとりがあったあとに出てきた発言です。
私にはあまりにも絶望的な発言でした。
【知り合いって誰だよ!どんなヤツなんだよ!】
【夏ってなんだ!夏って!】
【立ち上げるらしいってなんだよ!】
・・・込み上げてくる様々な感情と言葉をグッと飲みこみ、極めて冷静を努め、ただひとつだけ質問しました。
(私)『へーそうなんだ。それってなんのシゴトなの?』
(S)「えっと、一応、音楽系です。」
(私)『そんなんぢゃわかんねーだろ!どんなことするシゴトかって聞いてんだよ!』
(S)「なんかスタジオをやるらしいです。」
(私)『オマエはそこでなにするんだよ!』
(S)「受付とか・・・」
(私)『そうか、わかった。オレからはもうなにも言わない。夏から他のシゴトをしようと思ってるヤツはウチでは雇わない。あとはオレが前に話したこととか、もう一度キチンと思いだして考えて決めてくれ。今度ちゃんと答え聞くから。』
その日はそこで別れました。
なんなんでしょうコレわ。
ホントになんなんでしょう・・・。
ここまでお読み頂いた方であれば、
【あ~、きっと夏にその会社立ち上がんないだろ~な】
とか、
【受付ってコンビニとなんにも変わんなくない?】
といった、私と同じ感想をお持ち頂けるのではないでしょうか。
わかっています。
ただのおせっかいだということは。
【人の幸せは本人が決めるもので、他人がとやかく言うもんではない】
そう思います。
でもね。
香ばしいスペックである、S(30代・男性・独身・中卒・フリーター・手取り10数万)が、一応は20年程度の実績があるウチの会社で、そこまで悪くない待遇で正社員として働きながら、【カラダ使う系のシゴト】を覚えることよりも、立ち上がってもいない会社の設立を待ち、立ち上がっても「受付」程度のシゴトしか覚えられないところで働くことのほうが幸せだとはどうしても思えないんです。
良くも悪くも【音楽系のシゴト】であることが、響いているだと思います。
良い意味というのは「私がSを諦められる理由」になること。
(Sは昔から音楽に興味があるため。)
悪い意味というのは、結局またSが夢を見るだけに終わり、ムダに時間を、人生を使ってしまうことになる可能性があるということ。
です。
そして今日、もうひとりの友人Mも含め、Sに会うことになっています。
(Mには少し前にきてもらい、ここまでの経緯を説明するつもりです。Mについてはコチラ)
Sはどのような最終回答をしてくるのでしょうか。
本当に終わり終わりと言っていますが、すいませんがまだ終われません。
(まあ誰も読んでないからいいか・・笑)
ちなみに今朝、Sからこんなメールがきました。
(S)「申し訳ないんですが、飲み代のほう借りても宜しいでしょうか?給料入ったらすぐに返しますので。宜しいでしょうか?」(原文ママ)
・・・それではまた。