いわゆる情弱な彼のハナシをしようか #3 (We need to talk about him)
(前回まで)
幼馴染でなかなかの香ばしいスペックである、友人S(30代・男性・独身・中卒・フリーター)が 「最近、オレ、ファイナンシャルプランナーの資格取るために勉強してるんすよ~」 と戯けたことをのたまうので、私は共通の友人MにSの現状を確認し、とにかくSと一度会う約束を取り付ける・・・。
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いわゆる情弱な彼のハナシをしようか #1 (We need to talk about him)
いわゆる情弱な彼のハナシをしようか #2 (We need to talk about him)
私はいくつかのシゴトをしている。そのひとつが最近少し忙しくなり現場系の人員を募集していたりする。(このシゴトに関しては私は経営者ではなく、管理職。)
しかし私はもとより、友人や知人と一緒にシゴトをすることにやや消極的であり、今までそのような関係にある人を雇ったり、シゴトを紹介したりした経験がない。
元来ナマケモノで、芳しいスペックのSともなればなおさらのことだ。
Sは仁義を欠くようなタイプではないので、バックれるようなことはないだろうが、Sには現在募集しているような朝の早いシゴトはムリなのではないかと多分に思う。
しかしもはやSの状態はそれどころではないような気もする。
バイトを転々とし、歩合制のシゴトでは案の定ズッコけ、コンビニではいいように使われ、それなのに、いま、FPの資格を取るなどとぬかしはじめている。
打診してみるだけしてみよう。
「お互いダメだと思ったなら、ちゃんとダメだと言う。」
ということをルール化し、トライアルしてみよう。
そう心に決め、Sとの会合に挑むことにした。
会合の場所は、私たちが育った街。
ひさしぶりにマジメなハナシをするには、おあつらえむきだ。
街を懐かしみながら少しブラブラし、飲食店へ。
懐には求人票の写しを忍ばせている。
Sにいきなり打診してはダメだ。理解できるかどうかはわからないが、まずは自分の現状を見つめ直し考えてもらうことが必要だ。
ここはセオリーどおり、ヒアリングから入ろう。
(私)『オマエ、これからどうしたいんだよ?バイトじゃなくて、ちゃんと正社員とかで働く気はないの??』
~続く~
(すいません、あと2回程度で終えるつもりです。退屈ですがなんとかおつきあいください。)