The Other Side of...

The Othersではなく、The Other Side of なんです。

いわゆる情弱な彼のハナシをしようか #1 (We need to talk about him)

 

先日、幼馴染のSに会った。

いい歳こいて未だフリーターの彼にとある打診をするためだ。

 

ハナシを進める前に、少しだけSのスペックについて触れておこう。

 

S(30代・男性・独身・フリーター)

<小~中学校時>

私たちと同じグループに所属。勉強も運動もできないヤツだった。

また少し太り気味な体型で吃音癖があったりもしたことから、いじめられっ子まではいかないが、グループ内ではいじられキャラであった。

 

<高校時>

偏差値が地域内最低の公立高校に入学。

小中学校時代の友人らとバント活動を開始。担当楽器はドラム。

居酒屋でのバイトをはじめ、料理が少しだけできるようになる。

しかし、元来ナマケモノの彼は朝起きられないという理由で、自宅から徒歩8分ぐらいのところにある高校をサボりまくるようになる。

そして驚くことに高校3年の3月、あと1カ月で卒業というときに出席日数が足りなくなり留年が決定。そして、もう一年はダルいということで、退学。

最終学歴は中卒。

 

<青年時>

居酒屋やパチンコ屋、ラーメン屋・・・などというアルバイトを歴任。

バンド活動はやったりやらなかったり。(ドラムはけっしてヘタではない。)

途中、女の子と同棲したりなんだりはしていた。

 

<1年前>

警備員のシゴトとあわせ、友人が店長を務めているコンビニで深夜のバイト掛け持ち。

また、歩合制?で、女の子をデートに派遣するシゴトにもトライ。このシゴトはもちろんほぼ無給状態。

 

・・・・Sがなかなかの香ばしいスペックであることはお分かり頂けたであろう。

 

先月、そんなSの安否確認のため、一本電話を入れたところ・・・

 

「最近、オレ、ファイナンシャルプランナーの資格取るために勉強してるんすよ~」

 

アタマがクラクラし、目の前が真っ暗になるようだった。

 

~続く~

(ひっぱるつもりはなかったのですが、なかなかの長い作品になりそうなので・・・)

 

森田童子 - 船がくるぞ