いわゆる情弱な彼のハナシをしようか #5 (We need to talk about him)
(前回まで)
幼馴染でなかなかの香ばしいスペックである、友人S(30代・男性・独身・中卒・フリーター)が 「最近、オレ、ファイナンシャルプランナーの資格取るために勉強してるんすよ~」 と戯けたことをのたまうので、説教をたたきつけ、とりあえず自分ところのシゴトを手伝わさせることにする。
詳しくはコチラ
いわゆる情弱な彼のハナシをしようか #1 (We need to talk about him)
いわゆる情弱な彼のハナシをしようか #2 (We need to talk about him)
いわゆる情弱な彼のハナシをしようか #3 (We need to talk about him)
いわゆる情弱な彼のハナシをしようか #4 (We need to talk about him)
さて、そんなこんなでSをなんとかすべく、まずはトライアルで数回ほど私のところのシゴト(ちょっとしたカラダ使う系のシゴト)を手伝わせることにしたわけであります。
先日、その1回目が終了。
そのときのハナシを少しだけ。
~朝~
現場に8:15集合のところ、7:00に「もう着いちゃいました~」とのメール着。
聞けば昨日、夕方くらいに寝てしまい、起きたら夜中の3時だったため、また寝たらヤバイ!(起きられない)と思い、そのまま寝ずに来たとのこと。
・・・・
~作業中~
作業に慣れていないSが腰を痛そうにしていたため、私の優しさ?で、
(私)『オマエ、トイレの場所わかる?』
(S)「わかんないっす。」
(私)『朝、受付したところあるじゃん?あそこの隣だよ。』
(S)「ああー!そうなんすか!」
(私)『そう。だから、ちょっとトイレ行くってことにして、腰でも軽く伸ばしてきな。』
(S)「はい、わかりました。ありがとうございます。」
~作業完了確認~ <※テキストではなかなか説明しづらい点ご容赦ください。>
(私)『あ、これ、ズレちゃってんじゃん!直しておいてよ。』
(S)「あ、ほんとっすね。了解しました。」
(私)『あれ?オマエ、ホントにわかってる?ほら、ここ見て。こことここの線があってないでしょ? だから、こっちはコレで、あっちがコレなんだよ。逆になってるってこと。』
(S)「あ、ほんとだ。そーいうことっすね。」
・・・・
(私)『おい!オマエ、大丈夫か?わかってんのか?ホントに。。ちょっとどこが間違ってるか説明してみてよ。』
(S)「え?どういうことっすか?コレがコッチで・・・・・・っていうことですか?」
(私)『違うよ!ちゃんとよく見ろ!頼むよ。自分で考えてみてよ。』
(S)「あーー!やっとわかりました。こういうことですね。」
(私)『そう。そういうこと。なんでわかってないのに、わかったようなフリするんだよ!』
(S)「すいません。」
~作業後~
(私)『おい、手ぇ汚れちゃっただろうから、洗いに行ってきなよ。』
(S)「あ、はい。」
(私)『トイレの場所わかるだろ?』
(S)「え、いや、はい・・・(モジモジ)」
(私)『えっ!? さっき教えたでしょ?』
(S)「いや、実はわかんなかったっす。」
~次回の日程確認~
(私)『次回はこの日だけど空けてある?大丈夫?』
(S)「大丈夫です。空けてあります。」
(私)『一応、午前中までって言ってあったけど、その日は午後も空いてんの?』
(S)「あ、はい。その日は深夜のコンビニバイトも休みにしてあります。」
(私)『あー、それだったら、どうする?その日は午後もシゴトはあるけどやってみる?せっかく来るんだから、お金稼いだほうがいいだろうし、お試し期間なんだから、いくつか現場回ってみたほうが、雰囲気もわかると思うよ。ま、もちろん無理強いはしないけど。』
(S)「あーわかりました。その日は大丈夫ですので、まわってみます。」
(私)『オッケー!じゃあ、現場の責任者にもそう伝えておくね。』
(S)「あーわかりました。宜しくお願いします。」
(私)『じゃあ、お疲れさん。また来週ね。』
~メール~
(S)「今日は、お疲れさまでした!次回の作業の話なのですが、コンビニの夜勤が入っていたので、午前中だけでも大丈夫でしょうか?」
・・・・
みなさま、いかがでしたでしょうか?
最近あまり会ってなかったので忘れていましたが、Sは一事が万事こんな感じなのです。
今回あらためて思ったのは、Sという人間は、
・怒られるのがこわい
・こわいからその場をどうにか逃げ切りたい
・わかったフリをする
という悪癖が性根からどっしりと染みついているようです。
でも一般的な成人男性であれば、
・わかったフリをしていて間違えたらもっと怒られる
・だから、こわいけど、やっぱりわかるまでちゃんと聞く
ってことをするのが普通と考えます。
しかし、30を超えた年齢のSにはそれができません。
というわけで、毎回閉店セールみたいなことになってますが、本当に次回で終わりにします。
大沢誉志幸 ― そして僕は途方に暮れる